雨季明けに

この地方の雨季は１週間ほどだ
本日晴れ渡りつつある田舎道
土曜休みで空いている高速道


このような日和にも走り回る軽自動車群
路傍には軽自動車ショップが軒を連ね
軽自動車通りとの別名あり


私も軽自動車に乗り変えたい

長い雨

雨季に入った
この地方では毎年ゴールデンウィークから
約１ヶ月弱を雨季と呼ぶ


その後少しの間を置いて
いわゆる　梅雨　がやってくる
これも約１ヶ月続く


ここ田舎道の降りしきる雨の中に
豊饒の予兆を感じる

（写真は４月26日曇天日）

運動する田舎の高速体は・・・

春うららの田んぼ高速道は
このような車で大渋滞


時速数百キロで行き過ぎて
瞬きの間に消失する


陽光の彼方へ

運動する物体は…

このところ私が通い路ですれ違う
面白車の紹介をいたします


このような車が道にびっしりひしめいています。
これだから田舎道はこたえられません。


明日も楽しみです

疾駆する田舎

郊外は脱兎のごとく
ひたむきに奔走する
焼肉店に向かって
未来に向かって萌出する

ときあたかも田舎の春の遅い朝
垂れ込める曇天
心は晴れても
空は重たい偏頭痛

意欲はなく
現状維持が生きがいの地
オリンピック遠く去り
液晶テレビは泥まみれ

色ずれ受像機の走査線
長老どもはそうさせん
天に向かって叫びながら
このあぜ道を行く
焼肉「らいでん」前にて

うららかな寒風

ここ田舎では低速でも車がゆがみ
漫画風の姿になる
田舎仕様の軽自動車は
平行四辺形で走る時速30キロメーター

安城市の道は複雑怪奇永劫回帰
細い小路が入り組んで素直な道は一本もない
百章がそうであるように
何もかもくねくねしている

幾千年もくねくねしてきた
古い安城は歴史の町
区画整理は行き届かない
おぞましき百章の町

メインストリートは後からの道
役所が通した太い道
もともとは網の目を張った
田舎のネットワークロード

そこではよそ者は出られない
太い道などないのだから
小路から小路へと行くうちに
息絶える地獄の一丁目

春を呼ぶ雨

通い路に春の気配
春一番が吹いたのは
あなたが去った後だった
私の心は木の芽時

サイロの向こうにあなたは消えた
その日は寒かった
今日サイロは春の雨に降られ
哀しくたたずんでいる

ワイパーブレード風にたわみ
田舎の道は田舎ナンバーであふれ
田園まさに荒れんとす
穀倉地帯にひとけなし

はるかなる影を慕いて
行く山川　肥垂れど
スカンジナビアも泣いている
春がそこまで来ていると
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この日は終日寒かった
冬来たりなば春遠からじ
とはいえ西風の声に耳ふさぐ
（一日の終わりに記す）

日曜日は別れの気配

日曜日の通い路は
百章がいないので eazy driving yah
青空の下
私の走りは free way

でもここは田舎道
安城への道はひたすらな
孤独との戦いなのよ baby
鼻歌もこぼれるよ hmmmm

でもカーラジオはAM音質悪し
FMラジオはNHKクラシック
バロック音楽は合わないぜ
百章道には百章の音楽だよ

軽自動車仕様のオーディオには
百章にこそふさわしい
仁科美奈子※と行こうじゃないか
ヘイ美奈ちゃん待ってました

もはや安城田舎の町
かつては日本デンマークと称えられた
意味不明だがうれしかった
外国崇拝の時代であった

新幹線も田舎道
こんな筈じゃなかったが
のぞみ　も　ひかり　も　快速に通り過ぐる
これがそうだよ田舎道

※仁科美奈子　安城出身の演歌歌手。デビュー3年目の22歳。実家は新幹線「三河安城」駅の敷地内であったため立ち退きで少し離れた住吉町に移転。仁科家の次女美奈子は歌手志望であったので東京に出て歌謡学院で学びオーディションで合格。フクマルレコードの専属になったが現在まで泣かず飛ばず。秋祭りの時期には各町内会に呼ばれて歌う。

国道23号線 知立バイパス「福釜町下山」高架工事

http://www.youtube.com/watch?v=zeQntlXvsVQ

この道も毎日通る道
ああ、いやだよ！
もう飽き飽きだよ
腐れ果てた田舎の道だよ！

ここに至るまでも飽いたなら
ここから先もほとほと嫌だ
どこにも行きたくない
進みたくない道だよ！

ここを通るたびに死にたくなるよ
絶望の道だよ
希望はどこにもない
暗黒にしか通じない道だよ！

走っているのは田舎者
ちんたら走りの百姓だよ
百升とも百章とも言う
それはそれは馬鹿者だよ！

23号線は巨大な道路だけど
交差する県道は往復２車線の田舎道
常時ちんたら渋滞の肥桶街道
だからいつも糞づまり

こんな所で高架だなんて
まったく意味がわからないよ
田舎者には意味がない
田舎者こそ意味がない！

望ましい道

建国記念の日に田舎道を走る
毎日このように美しい道なら
世界にはまだ希望があると感じるが
ただ祝日なので田舎者が出てこないだけのこと

田舎者よ
休みだからと百姓家にこもり
怠惰に時間を送る者よ
だったら平日も出てこなくてよい

お前たち田舎者のおかげで
迷惑している善人は多くある
そのちんたら走りのために
背後では無数の嗚咽慟哭が聞こえている

おおう　おおう　おおう
泣いている　おうおう

早く走ってくれよ
時速30キロで頑張られては生きている甲斐がない
死にたいくらいに狂おしい
この道の上

ナンバープレートもさらしたいほど
私の苦悶は深いが
許してやる田舎者
今日も明日もあさっても

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